本文へスキップ

CXMTの4F² DRAMの進展、SamsungとSK Hynixの株価を押し下げる

中国のCXMTは、より小さな4F² DRAMセルの開発で進展があったとし、2026年末までにDDR5サーバー用メモリーを投入する計画です。10月12日、Samsung(サムスン電子)は3.6%、SK Hynixは3.4%下落しました。

著者 Tech AI Wire Team

3 分で読めます

白い面の上に置かれた、黒いメモリーチップと白いRamaxelのラベルが付いた青いDDR5のノートパソコン用メモリーモジュール。
写真: Padgriffin / Wikimedia Commons, CC BY 4.0

中国のChangXin Memory Technologies(CXMT)は、より小さなタイプのDRAMメモリーセルで「重要な進展」があったと述べています。2026年10月12日(月)にSamsungとSK Hynixの株価が下落し、その後の米国市場ではMicronとSanDiskも下がりました。CXMTは、新しい設計に基づくサーバー用メモリーを2026年末までに投入する計画です。大量生産できれば、この設計によって各チップにより多くのメモリーを詰め込めます。しかし、それが容易かどうかについてアナリストは疑問視しています。

CXMTが発表した内容

Investing.comによると、CXMTの社長であるCao Kanyu氏は、週末に上海で開かれた業界イベントで講演しました。TradingKeyは、その発言を10月10日のものとしています。技術的な詳細は、複数のメディアが引用しているSouth China Morning Postによるものです。

DRAMは、コンピューターやサーバーの作業用メモリーです。各チップには、数十億個の小さなセルが入っています。主流のDRAMは6F²セルを使っていますが、CXMTは4F²セルに取り組んでいます。これらの表記は各セルが占めるチップ面積を表しており、4F²セルの方が小さくなります。TradingKeyによると、この移行によって、単一セルの面積を理論上約3分の1削減できる可能性があります。

この設計は、CXMTが独自に開発したVertical Surrounding Gateというトランジスタを使います。報道によると、このトランジスタは電気的なリーク、つまり不要な電流の流れを抑え、各セルに必要なスペースを小さくします。

Cao氏は、企業サーバー向けの新世代DDR5 RDIMMが2026年末までに登場すると述べました。RDIMMは、サーバーが使うメモリーモジュールです。EconoTimesによると、CXMTは「詳細な技術仕様を公表しておらず、正確な製品発売日も確認していない」とのことです。

メモリー株の反応

報道によって数字が異なるのは、取引日の異なる時点で株価を捉えたためです。

企業報じられた値動き報じた媒体
Samsung Electronics3.6%安の252,500ウォン;日中に最大約4.2%安;4.4%安Investing.com、EconoTimes;TradingKey;TipRanks
SK Hynix3.4%安の1,624,000ウォン;日中に最大約4%安;4.5%安Investing.com、EconoTimes;TradingKey;TipRanks
CXMT3.1%安の49.42元Investing.com、EconoTimes
SanDisk米国市場で7.12%安TradingKey
Micron米国市場で4.70%安TradingKey

TradingKeyによると、DRAMに特化した上場投資信託も4.61%下落しました。TipRanksは、市場全体の弱さも下落の一因になったとしています。

この売りは、メモリーメーカーにとって好調な時期に起きました。AIサーバーが生産能力を取り込むなか、第3四半期にDRAMの契約価格が再び上昇しました。また先週、Samsungは第3四半期に過去最高の利益を見込むと発表しました。

SamsungとSK Hynixの現状

SamsungとSK Hynixも4F²セルに取り組んでいます。Investing.comとEconoTimesによると、SK Hynixは2025年に4F²のロードマップを示しました。Samsungは、この設計に基づく10ナノメートル未満のDRAMを2028年までに量産する計画だと報じられています。

CXMTはすでに大手のサプライヤーです。TradingKeyが引用したCounterpointのデータでは、CXMTは世界のDRAM売上高で4位です。TradingKeyの2本の記事は、そのシェアを7%と約10%としています。

アナリストが慎重な理由

TradingKeyによると、MorningstarのアナリストであるJing Jie Yu氏は、この構造によってセル面積が約30%減ると述べています。しかしMorningstarのアナリストは、これを市場に投入するのは「極めて難しい」可能性があるとも述べています。主な課題は、セルを大量に安定して製造することです。

TradingKeyはさらに、この利点は工場の歩留まりが高く保たれる場合にのみ成り立つと指摘しています。歩留まりとは、正常に動作する状態で完成するチップの割合です。また、工程コストの上昇によって、密度向上の利点が相殺される可能性もあります。

開発者にとっての意味

サーバーを購入するチームや、メモリーを多く使うシステムを計画するチームに向けて:

  • 今年は何も変わりません。 CXMTは2026年末までにDDR5サーバーモジュールを出すと約束していますが、仕様は公表していません。まだそれを前提にキャパシティを計画しないでください。
  • 現在の価格で予算を組むこと。 DRAMの契約価格は第3四半期に再び上昇しました。4番目のサプライヤーによる高密度な設計は注目に値しますが、アナリストは早期の量産に懐疑的です。
  • 新しいモジュールは信頼する前にテストすること。 新しいDDR5 RDIMMはいずれも、本番環境に導入する前に、サーバーメーカーの互換性リストと自社の負荷テストに合格する必要があります。
  • 3つのシグナルに注目すること。 CXMTの仕様書、最初の出荷時期、そしてSamsungの2028年目標に変更があるかどうかが、4F²が早く登場するかどうかを示します。

出典

  1. Samsung, SK Hynix shares drop as China's CXMT flags progress in memory development - Investing.com
  2. Samsung, SK Hynix Face New Competition as CXMT Advances Memory Technology - TipRanks
  3. Memory Stocks Sold Off as SanDisk Tumbles 7%; CXMT Unveils Next-Gen DRAM Architecture, But Morningstar Says Commercialization Still Faces Major Hurdles - TradingKey
  4. Samsung, SK Hynix Shares Fall as China's CXMT Advances DRAM Technology - EconoTimes

関連記事