DRAMとNANDの価格が再び上昇、AIが生産能力を奪う
DRAMの契約価格は2026年第3四半期に13〜18%上昇する。第1四半期の80〜90%に続く動きで、生産能力(キャパシティ)はAIサーバーへ向かっている。
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- DDR5 price in December 2025, from $6.84 in September
- $27.20
- NAND rise from early 2025 to December 2025
- 246%
- capacity HBM consumes against DDR5
- 3-to-1
- September 2025
- 6.84
- December 2025
- 27.2
メモリ価格の上昇が続いている。理由は、かつて一般的なRAMを作っていた生産能力を、AIデータセンターが買い占めているからだ。TrendForceは2026年7月3日、第3四半期にDRAMの契約価格がさらに13〜18%、NANDフラッシュが10〜15%上昇するとの見通しを示した。開発者にとってこれは市場の小話ではない。ビルドマシンも、クラウドインスタンスも、テスト用の端末も、1年前より高くなっている理由そのものだ。
DRAMはコンピューターが動作中に使う作業用メモリだ。NANDフラッシュはSSDやスマートフォンの保存領域にあたる。契約価格は大口購入者が支払う価格であり、数か月後のノートPCやサーバーの価格を決める。
価格はどこまで動いたか
第3四半期の上昇が小さく見えるのは、それ以前と比べたときだけだ。これらの契約を追跡する部品商社のSourceabilityは、それ以前の跳ね上がりをはるかに大きく記録している。
| 期間 | DRAM | NAND |
|---|---|---|
| 2025年Q4〜2026年Q1 | 80〜90%上昇 | 供給の乱れで急騰 |
| 2025年初〜2025年12月 | - | 累計246%上昇 |
| 2026年Q3(TrendForce予測) | 13〜18%上昇 | 10〜15%上昇 |
規模を具体的に示す数字が1つある。SourceabilityはDDR5が2025年9月の6.84ドルから、2025年12月には27.20ドルになったと記録している。3か月でおよそ4倍だ。
NANDは緩やかにではなく、断続的に動いた。2025年の上昇のうち約70%は、供給の乱れで週次価格が50〜100%動いた年末の60日間に集中している。
なぜAIが生産能力を得たのか
原因は工場火災でも輸送危機でもない。何を作るかについての、3社による意図的な選択である。
SamsungとSK HynixはDRAM市場の約70%を占めるが、Sourceabilityによれば、どちらも積極的な増産の姿勢を示していない。Micronは中核顧客の要求のうち55〜60%しか満たせず、アイダホの新工場は2027年まで稼働しない。
工場の中で起きていることが、理解しておくべき部分だ。AIアクセラレーターの隣に置かれる積層DRAMであるHBM(広帯域メモリ)は、同じ容量のDDR5のおよそ3倍の生産能力を消費する。HBMに回されたウエハー1枚は、市場から一般的なメモリ約3枚分を取り去る。
需要はその方向に引っ張り続けている。Sourceabilityは、大手クラウド8社の2026年の設備投資を6000億ドル超、前年比40%増と見積もっている。
TrendForceは、これがGPUだけの話ではない理由となる事実を補っている。エージェント型AIの処理は、アクセラレーターだけでなく、RDIMMメモリを備えた一般的なx86サーバー上で動く。つまり同じ波が、普通のサーバーメモリの需要も押し上げている。
機器の価格に何が起きるか
メモリはかつて、部品表の中では控えめな項目だった。いまでは最大級の項目になっている。
HPの最高財務責任者は、メモリがPCの部品原価の15〜18%から、2026年には約35%に上がったと述べた。2026年2月のISSCC会議で、MediaTekのCEOであるRick Tsai氏はより率直にこう述べている。「メモリはいまや部品表全体の約50%を占める」
Kingstonのデータセンター向けSSD事業責任者は2025年12月、「NAND価格は2025年初頭から246%上昇した」と語った。
TrendForceは、この上昇局面が2028年以降も続くと見ている。
開発者にとっての意味
メモリを、動かない定数ではなく変動する予算項目として扱うこと。クラウドインスタンスやCIランナーを習慣で選んでいるなら、見直したほうがいい。メモリ重視のインスタンス系列は、提供事業者の価格改定が最初に届く場所だ。過剰なランナー群は昨年より高くつく。
ハードウェアは普段より早く買うこと。珍しい助言だが、これは慌てではなく予測に従ったものだ。直近4四半期を当ててきた分析会社が2028年以降まで上昇を見込んでいるなら、値下がりを待つのは唯一公表された見解に逆らう賭けになる。
打撃が最も大きいのはローカルでのAI作業だ。自分のマシンでモデルを動かせるかは、ほぼどれだけメモリを買えるかの問題であり、そのメモリこそが配給制になっている。Appleが最近刷新したMac miniとMac Studioは、ローカルAIのためにメモリ帯域を強化しているが、こうした機種も同じ不足が波及すれば高くなる。
ソフトウェア側の対応もある。RAMが安かった10年の間、メモリ効率の最適化は流行らなかった。サービスの実際の作業セットを測り、より小さなインスタンスに収める作業は、いまや几帳面さではなく実際の金額として返ってくる。
古い機器群を保守しているなら、特にDDR4に注意したい。TrendForceは、台湾の供給企業がDDR4を増産しているが、他所での削減を埋め合わせるには足りないと指摘している。旧世代の部品は、誰も投資しないぶん、現行品より早く手に入らなくなりうる。
出典
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