富士通MONAKA、144のArmv9コアを11月に投入
富士通の144コアMONAKAは11月に発売される。2nmのコアを5nmのキャッシュに積層し、GCC 15には既に対応が入っている。
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- Armv9 cores in one MONAKA CPU
- 144
- memory speed, with up to 24 RDIMMs
- 8800 MT/s
- ambient temperature the air-cooled servers accept
- 40°C
- Air-cooled
- 2.1GHz
- Liquid-cooled
- 2.9GHz
- Maximum
- 3.8GHz
富士通は144コアのArmサーバー向けプロセッサMONAKAを正式に発表した。開発者がいま動ける部分はすでに整っている。Phoronixの報道によると、GCC 15には上流でMONAKA向けのコンパイラ対応が入っている。チップの発売は2026年11月だ。
この順序は珍しく、ありがたい。ハードウェアより先にコンパイラ対応が入るということは、登場初日から正式版のコンパイラでこのプロセッサを対象にできるという意味である。通常はツールチェーンが追い付くまで1年待つことになる。
このチップの中身
MONAKAは2つのプロセスノードを使う3D積層として作られている。Phoronixによれば、コアは2nm、キャッシュとI/Oは5nmで、合計144のArmv9コアを備える。
動作周波数は冷却方式で変わる。空冷品は2.1GHz、液冷品は2.9GHzで動き、最大動作周波数は3.8GHzである。これは選別ではなく設置側の判断なので、ラックの冷却がそのまま得られる周波数を決める。
富士通の性能主張を支えるのはArmの2つの機能だ。StorageReviewの報道はSVE2と行列命令を挙げている。これらはベクトルと行列の拡張であり、推論が必要とする掛け算中心の計算をCPUで行わせるものだ。
富士通はこのチップが「他のCPUと比べてAI推論のスループットを2倍にする」と述べている。ただし両媒体とも比較対象が明示されていないと指摘している。第三者が独自に計測するまでは、ベンダーの主張として扱うべきだ。
何をいつ買えるのか
チップは単体でも、富士通のサーバーに載った形でも販売される。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単体のCPU | 2026年11月に発売 |
| サーバー | 2Uオールインワン、1Uスケーラブル(1または2CPU)、2Uマルチノード(4ノード) |
| メモリ | 2Uと2CPUの1Uは24枚のRDIMM、1CPUの1Uは12枚、速度は8800 MT/s |
| 地域 | 2026年11月に日本と欧州、2027年4月に拡大 |
| 冷却 | 空冷機は最大40℃の環境温度に対応 |
設置場所を決めるのは40℃という数字だ。その環境温度で空冷が成り立つなら、高密度のGPUラックを置けない部屋でも推論の能力を置ける。これが、単純な速度ではなくサーバー台数についての富士通の主張である。
開発者にとっての意味
ほかの計画を立てる前に、まずコンパイラを確認すること。GCC 15には既に上流でMONAKA対応が入っているので、問題は自分の配布物がGCC 15を採用しているか、それより古いかだ。コンテナイメージで古いツールチェーンに固定しているなら、その固定こそがハードウェアとの間に立ちはだかる。
移植の論点はSVE2だと考えたい。ライブラリやコンパイラの自動ベクトル化を通じてすでにSVE2を使っているコードは、変更なしで恩恵を受けるはずだ。一方でNEONやx86のAVX向けに手で最適化したものは、そうはならない。数値計算の中核を保守しているなら、自分の重い処理のどれにSVE2の経路があるのかを知っておくのが役に立つ。
能力の見積もりは最大値ではなく冷却の違いに合わせること。2.1GHzの空冷品と2.9GHzの液冷品は同じシリコンで38%の周波数差があるので、片方の構成で取った測定値はもう片方を説明しない。受け取った数字がどちらの構成で取られたのかを確かめたい。
より広い文脈では、カーネルが過去を切り離す一方でArmサーバーのシリコンは届き続けている。本サイトは今月、Linuxが古いARMプラットフォームのコード24万7000行を削る計画を取り上げた。この2つは同じ動きの裏表だ。古い組み込みArmボードが去り、現行のコンパイラ対応を備えた144コアのArmサーバーがその場所に入る。
最後に、推論の主張については第三者の数字を待つこと。名前の出ないCPUに対して2倍というだけでは、クラスタの規模を決められない。最初の実質的な比較はおそらく、AmpereやGravitonの製品と比べる誰かの手から出てくる。
出典
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