Wine 11.18がカーネルドライバ対応、StagingはWoW64を修正
Wine 11.18は9月18日に公開され、約380件のコミットと21件の不具合修正を含む。Wine-Stagingは273件の追加パッチを持ち、うち2件はWoW64サービス向けである。
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- commits in Wine 11.18
- 380
- bugs fixed in Wine 11.18
- 21
- extra patches Wine-Staging carries over upstream
- 273
Wine 11.18が2026年9月18日に公開された。約380件のコミットと21件の不具合修正を含み、新しい作業の多くはWindowsのカーネルモードドライバに向けられている。Wine-Staging 11.18は同日に続き、Windowsのサービスが誤ったアーキテクチャで起動する問題を直す2件のパッチを加えた。
WineはWindowsを使わずにWindows向けソフトウェアをLinuxで動かす仕組みである。カーネルモードドライバとは、Windowsがオペレーティングシステム自体に読み込むコードを指す。Wineが通常まねるアプリケーション層より下にあるため、対応が最も難しい種類のソフトウェアである。
本家に入った変更
Linux Compatibleによれば、ドライバ関連の作業はntoskrnl.exeで行われている。これはWineがWindowsカーネルの代わりに用意している部品である。今回の公開ではプラグアンドプレイのデバイスツリー、つまりWindowsが接続されたハードウェアを表す構造が拡充された。
このツリーには、インストール日、一意のインスタンス識別子、コンテナ識別子が入るようになった。対象は根のデバイスとその子の双方である。チート対策の仕組みやハードウェア用のユーティリティは、まさにこれらの項目を読む。埋めることこそが、そうしたソフトウェアにWindows上だと信じさせる要点である。
mountmgrモジュールも改善された。これはストレージコントローラを扱う部品であり、下位のディスクを調べるWindowsプログラムにとって重要である。
Stagingがさらに加えるもの
Wine-Stagingは実験的な枝であり、Phoronixによれば、今回の公開で本家より273件多くのパッチを抱えている。
そのうち2件は長く残っていたサービスの不具合に対処する。32ビットのインストーラが64ビットのサービスを作ってしまい、Wineがレジストリに誤ったWoW64フラグを記録することがあった。WoW64は32ビットのWindowsプログラムを64ビット環境で動かす層である。フラグが誤っていると、サービスは誤った実行形式のアーキテクチャで起動し、失敗していた。
Linux Compatibleは修正の中身をこう説明する。補助関数が実行ファイルのPEヘッダを読み、その機械種別を正しいコードサイズに対応づける。関連するパッチは、WoW64の項目を設定する前にバイナリを確認し、64ビットのバイナリにはWoW64を書き込まないようにする。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| Wine 11.18 | 2026年9月18日、約380コミット、21件の修正 |
| Wine-Staging 11.18 | 本家より273件多いパッチ |
| 2019年のサービス不具合 | Wineの不具合47175、カーネルサービス |
| 2020年のサービス不具合 | Wineの不具合50431、WoW64サービス |
| 映像の修正 | YV12からRGBへの変換、Worms Forts: Under Siegeの異常終了を修正 |
映像のパッチはVMR-9フィルタを対象とする。出力先が生のRGBを求めているのに、平面配置のYV12というYUV 4:2:0形式を正しく扱えていなかった。Stagingはソフトウェアによる変換を加えており、DirectShowを使う再生ソフトや古いゲームに効く。Phoronixは最新のVKD3Dのコードも取り込まれたと記している。
開発者にとっての意味
サービスを導入するWindowsアプリケーションを配布しているなら、再テストの価値がある。修正されたアーキテクチャの不具合は、最初の報告が2019年である。Wineで起動しないサービスのために抱えていた回避策は、もう不要かもしれない。
不具合が未修正だと決める前に、Stagingで試したい。273件という差は、安定版のWineで起きる不具合が実験的な枝ではすでに直っている可能性を意味する。修正がどちら側にあるかを知れば、待つのか回避策を出すのかを判断できる。
ドライバ関連は今後の数回の公開で見ておきたい部分である。実体のあるインスタンス識別子とコンテナ識別子を備えたプラグアンドプレイのツリーは、ハードウェアを調べるソフトウェアの土台になる。そこは長く手強い領域だった。これは切り替えではなく、少しずつの積み上げである。
いずれも安定版ではない。Wineの開発版は2週間ごとに動く。対応表に書くバージョンは固定し、不具合報告ではWineとWine-Stagingの区別をはっきり書きたい。
出典
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