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Omarchy 4.5 RC1、ArchベースのデスクトップをArmノートPCへ

DHH氏のOmarchy(オマーキー)デスクトップに、Nvidia N1XとSnapdragon Xを搭載したノートPC向けのArmビルドが加わりました。50言語への対応と1秒の起動メニューも含むリリース候補版です。

著者 Tech AI Wire Team

3 分で読めます

Omarchy v4.5.0-rc1のGitHubリリースページ。Pre-releaseと表示され、リリース候補版であることの警告と、x86_64とaarch64のISOイメージのダウンロードリンクが並んでいます。

数字で見る

Arm laptops named as test machines
4
languages the desktop now supports
50
boot menu wait, down from about 6s
1s

Omarchy 4.5-RC1は2026年10月20日に公開され、このLinuxデスクトップとして初めてのArmビルドを追加しました。NvidiaのN1XやQualcommのSnapdragon Xチップを搭載したノートPCで動作します。これまでOmarchyは標準的なx86 PCを中心としてきました。今回がArmハードウェアへの最初の一歩です。

Omarchyとは

Phoronixによると、OmarchyはArch LinuxをベースにしたLinuxディストリビューションです。公式サイトでは「DHHによる、美しく、楽しく、エージェント型のLinux」と説明されており、37signalsでインキュベートされました。プロジェクトは8月以降、4.0系のリリースを素早く重ねてきました。

このバージョンはテスト用のビルドです。GitHubのリリースノートには「これはリリース候補版であり、最終リリースではありません」と書かれています。ノートは、バグがあるものと考え、バックアップを取っておくよう呼びかけています。現在の安定版は、10月19日に公開された4.0.6です。

Armサポート

AArch64は、スマートフォンやAppleのMac、多くのWindowsノートPCで使われているArmプロセッサー設計の64ビット版です。Omarchyは、従来のx86_64版に加えて、AArch64版のインストールイメージを提供するようになりました。

リリースノートでは、4機種のノートPCが挙げられています。

チップノートPC動作の仕組み
Nvidia N1XDell XPS 16、ASUS ProArt P14OmarchyのArmカーネルとNvidiaのオープンドライバー
Snapdragon XLenovo Yoga Slim 7x、Lenovo ThinkPad T14s別のArmカーネルと、Windowsからコピーしたファームウェア

Snapdragon搭載機では追加の手順が必要です。セットアップでは、ノートPCのWindowsパーティションからGPUとシグナルプロセッサーのファームウェアをコピーし、起動時に適切なデバイスツリーを選びます。デバイスツリーとは、ボードにどんなハードウェアがあるかをLinuxに伝えるファイルです。Phoronixは、このファームウェアの手順はSnapdragon搭載ノートPCで動くほかのディストリビューションでも一般的だと指摘しています。

リリースノートによると、こうした機種ではすでにうまく動いているハードウェアもあります。カメラはデスクトップとChromiumで動作し、Chromiumと動画プレーヤーのmpvの両方でハードウェアによる動画デコードが使えます。

Apple SiliconのMacも同じ取り組みの一部です。別プロジェクトだったOmarchy MacはOmarchyに統合され、起動まわりの設定だけが別のパッケージに残りました。Phoronixは、新しいMシリーズのMacに対するアップストリームのLinuxサポートは「まだ物足りない点が多い」と注意を促しています。

4.5のそのほかの変更点

リリース候補版には、GitHubのノートに記載されたデスクトップの変更も含まれています。

  • デスクトップは50言語で利用でき、Setupまたはomarchy languageで切り替えられます。
  • 各モニターに、Super + 1から0までの専用のワークスペースが割り当てられます。
  • 通知は重ねて表示したり、スヌーズしたり、おやすみモード(Do Not Disturb)で消音したりでき、履歴も残ります。
  • フローティングワークスペースには、最小化したウィンドウ用のドックが付きます。
  • 起動メニューの待ち時間は、約6秒から1秒に短くなりました。
  • 日本語、中国語、韓国語の入力メソッドが含まれています。
  • ネットワークの輻輳に対処する方式であるBBRが有効になっています。

このリリースでは、DHH氏、tobi氏、そのほか40人の貢献者がクレジットされています。

試すには

新規インストールでは、新しいx86_64版またはAArch64版のISOイメージを使います。既存のOmarchyマシンは、メニューから切り替えられます。Update、Channel、RCの順に選び、Omarchyを更新します。正式リリースの日付は示されていません。

開発者にとっての意味

Snapdragonのファームウェアの手順が示すように、ArmノートPCでLinuxを動かすには、まだ追加の作業が必要です。Omarchy 4.5はそのうち4機種にすぐ使える選択肢を提供しますが、まだ初期段階です。

  • お使いの正確な機種を確認すること。 名前が挙がっているのは4機種だけです。ほかのSnapdragon XやN1X搭載機では、別のファームウェアやデバイスツリーが必要になる場合があります。
  • 当面はWindowsをディスクに残しておくこと。 Snapdragonのセットアップは、Windowsパーティションからファームウェアをコピーします。先にWindowsを消してしまうと、必要なGPUファームウェアが手に入らなくなるおそれがあります。
  • Arm上でツールチェーンをテストすること。 コンテナ、言語ランタイム、エディターにはAArch64版のビルドが必要です。メインの作業を移す前に、一つずつ確認してください。
  • 予備のマシンを使うこと。 プロジェクト自身が、バグを想定するよう伝えています。普段使いのマシンをRCチャンネルに切り替えないでください。
  • Nvidia N1Xの動向に注目すること。 この構成は、Arm上でNvidiaのオープンドライバーを使います。そのため、このドライバーがx86 PC以外でどれだけうまく動くかを確かめる、有用な試金石になります。

出典

  1. Omarchy 4.5 Expanding To AArch64 World With Snapdragon X & NVIDIA N1X Laptops - Phoronix
  2. Releases - basecamp/omarchy - GitHub

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