Shotwell 33、3年かけたGTK4移植を完了
Shotwell 33は、2023年4月の0.32以来となるGNOME写真管理アプリの大型リリースです。GTK4への移行で、Wayland上のドラッグ&ドロップ書き出しが復活しました。
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Shotwell 33.0が2026年9月13日に公開され、GNOMEの写真管理アプリはGTK3からGTK4への移行を完了しました。2023年4月のバージョン0.32以来、初めての大型リリースであり、この移植こそが空白が長かった理由です。
GTKは、GNOMEのアプリケーションのためにウィンドウ、ボタン、メニューを描画するツールキットです。Shotwellは写真のライブラリを整理し、編集します。この規模のアプリケーションをツールキットの大きなバージョン間で移すとは、画面に触れる部分をすべて書き直すということです。3年の沈黙が1本のリリースノートになったのは、そのためです。
移植が直したもの
プロジェクト自身の告知は、見た目よりも互換性を先に挙げています。GNOME Discourseの投稿は「This moves Shotwell to GTK4, improving compatibility with Wayland (like export with drag and drop working again) and overall utilization of modern desktop portals」と述べています。
ここには説明が必要な用語が2つあります。Waylandは、多くのLinuxデスクトップでX11に取って代わった表示システムです。デスクトップポータル(portal)は、アプリケーションが自分の外側にあるもの、たとえばファイル選択画面やスクリーンショットの仕組みに手を伸ばすときに通る許可の門です。Flatpakのビルドを含む隔離されたアプリケーションは、ファイルを開くこと自体をポータルに頼っています。
だからこそ、ドラッグ&ドロップでの書き出しが物語る細部になります。Shotwellから写真を別のウィンドウへ引っぱる小さな機能は、動かなくなっていました。告知はその復活を、GTK4がもたらすWayland互換性に直接結びつけています。
リリースのそのほかの中身
Phoronixは、移植と並んで入った変更を挙げています。
| Shotwell 33での変更 | 内容 |
|---|---|
| GTK4への移行 | リリースの中心で、GTK3を置き換える |
| ビューアーでURIを開く | ファイルからだけでなく、アドレスから画像を見る |
| 印刷の作り直し | 移植の途中で印刷の経路を作り直した |
| メモリリークの修正 | 書き直しの過程で見つかったリークを塞いだ |
| クラッシュの修正 | 起こりうるクラッシュに対処した |
バージョン番号そのものも小さな話題です。前のリリースは0.32で、今回は33.0ですから、プロジェクトは長年つけていた先頭のゼロを落としました。Phoronixはこれを「long-awaited GTK4 port」と呼び、「it's been quite some time since hearing any news out of the Shotwell photo manager project」と付け加えています。
時期の選び方は意図的です。Shotwell 33は、デスクトップのリリースであるGNOME 51のおよそ1週間前に登場します。GNOME 51には最近、ポインタ加速プロファイルを自分で設定する機能が追加されました。デスクトップのリリース直前に大きな移植を出せば、ディストリビューションのパッケージ担当者が次の一式をまとめている最中に、それを目に入れてもらえます。
開発者にとっての意味
リークとクラッシュの修正は、移植とは別の作業ではなく、移植の一部だと考えてください。ウィジェットの呼び出しをすべて書き直す作業は、何年も誰も読んでいないコードを通らせます。リークが出てくるのはそこです。自分でGTK3からGTK4への移行を計画しているなら、移植そのものだけでなく、移植があぶり出すバグの分も見積もってください。
アプリケーションがドラッグ&ドロップに対応しているなら、早めに確認してください。GTK3のままWayland上で静かに壊れている可能性が最も高い機能であり、利用者はこれをなかなかバグとして報告しません。ただ使わなくなるだけです。移植を終わりと呼ぶ前に、ウィンドウへ引き込む場合と、ウィンドウから引き出す場合の両方を試してください。
印刷のコードも確認してください。Shotwellはこの移植の途中で印刷を作り直しました。印刷は一度書いたきり見直されないことの多いサブシステムです。ツールキットの移行は、それが壊れる瞬間です。
より大きな示唆は速度についてです。Shotwellはここまで3年と1回の大型リリースを要し、ちょうどその足元でGTK 4.24がフラクショナルスケーリングとフレームタイミングを変えました。自分のアプリケーションがまだGTK3なら、待つことの代償は動く的に向かって移植することです。いま作業を終えるアプリケーションは、変わり続けるツールキットの上に着地します。それでも、同じ作業を1年後に始めるよりは楽です。
出典
- GNOME Shotwell 33 Photo Manager Released With GTK4 Port - Phoronix
- Shotwell 33.0 has arrived! - GNOME Discourse
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