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TrueNAS 27 RC.1が登場、Linux 6.18とOpenZFS 2.4を搭載

TrueNAS 27 RC.1が10月5日に公開された。OpenZFS 2.4を採用し、重複排除(デデュープ)の書き込みは最大25%高速化、LXCコンテナも完全サポートとなった。安定版は12月上旬の予定だ。

著者 Tech AI Wire Team

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TrueNASのWebサイトのスクリーンショット。ナビゲーションバーと告知記事の見出し「TrueNAS 27 RC.1: The Feature Set」が暗いページに表示されている。

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faster dedup writes, per TrueNAS
25%
Linux kernel version
6.18 LTS
OpenZFS version
2.4
expected stable 27.0 release
December

iXsystemsは2026年10月5日、TrueNAS 27 RC.1を公開した。同社のストレージOSの次期メジャーバージョンで、ほぼ最終形となるビルドだ。Phoronixによると、TrueNASはこれでLinux 6.18 LTSカーネルとOpenZFS 2.4に移行する。TrueNASはサーバーをNASに変えるソフトウェアだ。NASはネットワーク接続ストレージのことで、ネットワーク上のすべてのマシンとファイルを共有する機器である。安定版の27.0は12月上旬に出る見込みだ。そのため、ホームラボの運用者やITチームには約2か月のテスト期間がある。

26ではなく27と呼ばれる理由

このリリースは本来、TrueNAS 26になる予定だった。Phoronixによると、開発者が名前を変えたのは、大半のユーザーが2026年ではなく2027年に使うことになるからだ。バージョン番号は今や、多くの人が導入する年と一致している。

RC.1はリリース候補1(release candidate 1)を意味する。テストで深刻なバグが見つからない限り、開発者が最終版として出荷するつもりのビルドである。

TrueNAS 27の新機能

まず基盤部分が変わった。Linux 6.18は長期サポート(LTS)カーネルで、何年にもわたって修正を受け取るバージョンだ。OpenZFSはデータを保存し、保護するファイルシステムである。ファイルシステムは、ディスク上にファイルをどう配置するかを決める仕組みだ。

TrueNAS自身の機能紹介記事は、主な変更点を次のように挙げている。

機能内容エディション
TrueSearchサーバー側でのファイルのインデックス作成。macOSのSpotlight検索と統合すべて
WebShareブラウザーからのファイルアクセス。Spotlightと統合。TrueNAS Connectが必要すべて
Fusion Pools 2.0RAIDZのspecial vdevと、SLOGとして使うspecial vdevすべて
ライブデータセット階層化Fusion Pools 2.0の一部Enterpriseのみ
ステートフルSMBフェイルオーバーコントローラーが故障しても、Windowsのファイル共有セッションを維持するEnterprise HAのみ
TrueNAS Object InterfaceZFSデータセットへのS3アクセス(早期アクセス)すべて
LXCコンテナ完全サポートにすべて

これらの用語のいくつかには、平易な説明が要る。vdevは、ZFSが1つの単位として扱うディスクのグループである。SLOGは、すぐに確定が必要な書き込みを速める高速デバイスだ。S3はAmazonが広めたストレージインターフェースで、多くのバックアップツールやアプリがすでに対応している。LXCコンテナは、ホストのカーネルを共有する軽量なLinux環境である。

重複排除と暗号化が高速に

性能面の変更のうち2つは、OpenZFS 2.4によるものだ。TrueNASは「重複排除の書き込みは最大25%高速になった」としている。重複排除(dedup)は、同一のデータブロックを1回だけ保存してディスク容量を節約する機能だ。書き込みを遅くするという評判があるため、そこでの高速化は意味が大きい。

暗号化も、新しいプロセッサーでは速くなる。TrueNASによると、「AVX2を備えたCPUでは暗号化が速くなった」。AVX2は、最近のx86チップの大半が備える数学命令のセットだ。このリリースでは、ユーザー、グループ、プロジェクト単位のクォータも追加された。新しいデータセット向けのデフォルトクォータも含まれる。

TrueNASのドキュメントによると、高可用性システムではコンテナがコントローラー間でフェイルオーバーできるようになった。高可用性とは、2台のコントローラーで1つのシステムを動かす構成のことだ。一方が故障しても、もう一方が引き継げる。

アップグレードの方法

ドキュメントは1つのルールを定めている。ユーザーは「次のメジャーバージョンにアップグレードする前に、現在のメジャーバージョンの最新メンテナンスリリースに更新する」べきだという。つまり、まず現在のリリースを完全に最新にしてから、次へ移るということだ。

リリースノートによると、TrueNAS 27には将来の削除に向けて非推奨となった機能はなく、このバージョンで削除された機能もない。そのため、機能を削るリリースに比べて、アップグレードのリスクは低い。

開発者にとっての意味

ラボや小規模オフィスでTrueNASを運用しているなら、12月を待たず今のうちにRC.1を試すべきだ。予備のシステムか仮想マシンを用意し、プール構成のコピーを復元して、共有、アプリ、バックアップジョブが引き続き動くことを確かめたい。開発者が27.0までに修正できるうちに、問題を報告しておくこと。

スクリプトでストレージに書き込むチームは、TrueNAS Object Interfaceに注目すべきだ。S3アクセスが早期に使えることで、すでにS3とやり取りしているツールを、自前のハードウェア上のZFSデータセットに向けられる可能性がある。早期アクセスを抜けるまでは、実験として扱うこと。

書き込みが遅すぎるという理由で重複排除を無効にしていたなら、RC.1上で実データを使って測り直してほしい。25%という数字はTrueNAS自身のものなので、当てにする前に自分のワークロードで確かめること。最後に、計画を立てる前に、どの機能がEnterprise限定なのかを確認しておきたい。ライブデータセット階層化とステートフルSMBフェイルオーバーは、Community Editionには含まれない。

出典

  1. TrueNAS 27 RC.1 Released: Linux 6.18 LTS + OpenZFS 2.4 - Phoronix
  2. TrueNAS 27 RC.1: The Feature Set - TrueNAS
  3. TrueNAS 27 Development Notes - TrueNAS Documentation

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