GNOME、大きな技術判断のためのRFCプロセスを起草
14日間のコメント期間、指名されたステークホルダー、そしてMerge Request。GNOMEは、いまチャットで決まっている判断を残す正式な手順(RFC、意見募集)を起草しました。
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GNOMEは「どう決めるか」を決めようとしています。プロジェクトのRFC編集者であるSophie Herold氏が、大きな技術変更のための正式な手順を起草しました。Phoronixの報道によると、ステークホルダーが現在この案を議論しています。今は重要な判断がMatrixの部屋で決まり、そのまま失われることがあります。草案はそうした判断を、公開の場で、期限付きで、文書として残します。
この提案は2026年7月27日にGNOMEのDiscourseフォーラムに投稿されました。まだ提案の段階です。何も採用されていません。
手順はどう動くのか
ここでのRFCはRequest for Comments、つまり誰かが着手する前に公開の場で議論するための文書です。Rust、Python、Kubernetesも同様の仕組みを持っています。
GNOMEの草案は4つの部分から成ります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 提出 | 開発者が提案をMerge Requestとして出す |
| 特定 | 編集者がその領域のステークホルダーを特定する |
| 議論 | Discourseで提案を議論する |
| 決定 | 14日間の最終コメント期間の後、編集者とステークホルダーが判断する |
各RFCは「議論中」「有効」「保留」の3つの状態のいずれかを持ちます。この設計では「ステークホルダー」という語が実際の役割を担います。ブロックする異議として数えられるのは、ステークホルダーの懸念だけです。誰でもコメントできますが、すべてのコメントが変更を止められるわけではありません。
草案はそれ自身を使って採用されます。反応が良ければ、この手順はRFC-0001として成立します。それを収めたMerge Requestには現在6つのコミットがあります。
なぜ今なのか
挙げられている問題は対立ではなく、記録です。重要な判断はIRCのログやMatrixの部屋に散らばったまま、非公式に下されています。こうした場所は検索が困難です。1年後には、誰が何に同意したのか、その理由は何だったのかを誰も言えなくなります。
Herold氏の提案は、文書として残すべきだった変更の例として、過去の3つの判断を挙げています。
- GTKにおける新しいシンボリックアイコン形式
- GdkPixbufから画像ライブラリGlycinへの移行
- ドキュメント生成のgtk-docからgi-docgenへの移行
いずれも、それが決まった部屋の外にいる人たちの作業を変えました。アプリケーション開発者は追随を迫られ、多くの場合その理由を説明する文書はありませんでした。
GNOMEプラットフォームチームのEmmanuele Bassi氏は、設計について詳細な意見を寄せました。議論は敵対的ではなく、内容のあるものになっています。
読む価値のある反論
Benjamin Otte氏は適用範囲に異議を唱えました。結論が事実上決まっている技術的判断に、本当の方針決定と同じ手続きが必要なのかという問いです。
この反論はあらゆるRFCプロセスの核心です。文書化された手順は、議論が必要な判断を確実に拾います。同時に、必要のない判断にも負担をかけます。アイコン形式を変えるためにRFCを書かねばならないメンテナーは、変更そのものをやめてしまうかもしれません。GNOMEはまだこの点を解決しておらず、草案の現時点の答えは「どの変更が対象かは編集者が判断する」というものです。
オープンソースのガバナンスは今年、異例なほど注目されています。DebianはAI支援によるコントリビューションの扱いを正式な投票で決め、Nixpkgsのコアチームは10か月で解散し、燃え尽きとSteering Committeeとの摩擦を理由に挙げました。GNOMEは必要になる前に仕組みを作ろうとしています。
これが開発者にとって意味すること
GNOMEアプリケーションを提供しているなら、RFC-0001の行方を見てください。その結果次第で、今後のプラットフォーム変更が読める理由付きで届くのか、それともビルドが壊れて初めて気づくコミットとして届くのかが決まります。
GNOMEが依存するライブラリを保守しているなら、自分がその領域のステークホルダーに当たるかを今のうちに確認してください。この草案では、その立場こそがあなたの異議を単なるコメント以上のものにします。
メンテナーが数人を超える規模のプロジェクトを運営しているなら、応用できるのは検索性の議論です。GNOMEと同じ手順は必要ありません。必要なのは、1年後に新入りが見つけられる場所に判断が残っていることです。チャットのログはその場所ではありません。
内容に関わりたいなら、議論は今まさにDiscourseで進んでいます。RFC-0001がいったん採用されれば、手順を変えるにはRFCプロセスについてのRFCを出すことになります。
出典
- GNOME Stakeholders Discussing RFC Process For Solving Major Technical Changes - Phoronix
- Proposal for an RFC process - GNOME Discourse
- rfcs: add the RFC process - GNOME GitLab
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