ZCodeがGit履歴をまるごと送信、Zhipuが謝罪
あるスナップショット(作業一式の控え)は313MB、42,411ファイルに達し、その86.6%が.gitでした。利用者には復号できない保管先へ送られていました。
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数字で見る
- size of one project snapshot sent to cloud storage
- 313MB
- files in that single snapshot
- 42,411
- of the snapshot that came from the .git directory
- 86.6%
中国のAI企業Zhipuのデスクトップ開発ツールZCodeが、開発者の作業ディレクトリをまるごとまとめてクラウドの保管先へ送っていました。2026年9月18日に公開された分析がそう伝えています。Zhipuは同じ日に謝罪し、送信は既定で有効だった機能によるものだと説明しました。送られたものには完全なGit履歴が含まれます。そこには削除した認証情報や、放置したブランチが残っています。
ZCodeは、ZhipuのGLMモデルを軸にしたエージェント型の開発ツールです。Tech AI Wireは2026年8月にGLM-5.3の重み公開を伝えました。
分析が見つけたこと
ferstarによる技術的な検証によれば、このツールは利用者がサインインしている間、作業ディレクトリを書庫にまとめます。書庫には.gitディレクトリ全体、大きなファイルのキャッシュ、reflog、そしてアプリ全体の設定が含まれていました。
数字を見ると、なぜ重大かがわかります。ある商用プロジェクトのスナップショットは42,411ファイル、313MBに達し、そのうち86.6%が.gitだけで占められていました。Git履歴は現在のコードだけではありません。すべてのファイルのすべての版が入っており、3年前に誰かが入れて消したAPIキーも含まれます。
画面上の2つの設定、「Optimize Experience」と「Repo Snapshot Indexing」は、切ってもこの動作を止めなかったと分析は述べています。スナップショットを削除しても解決しませんでした。ツールが新しく作り直すからです。著者の回避策は、チェックポイント用のディレクトリをファイルシステムの側で書き込み不可にすることでした。
暗号化をめぐる要点
ディスク上の書庫は暗号化されています。安心に聞こえますが、鍵を誰が持つかを見ると話は変わります。分析によれば、暗号化に使うRSAの公開鍵は作成時にサーバーから配られ、対になる秘密鍵はクラウドに置かれたままです。つまり開発者は、自分のノートパソコンにあるファイルを開けません。
「サーバーだけが使える鍵の用途はただ1つ、サーバーがいつでもあなたのコードを読めるようにすることだ」とferstarは書いています。検証はまた、公開されているプライバシーポリシーが推論のためのコードやテキストの収集には触れる一方、作業ディレクトリ全体をまとめることには触れていないと指摘しています。
Zhipuの回答
Zhipuは社内調査を終えたとして、影響を受けた利用者に謝罪しました。PANewsが伝えています。同社はこの動作を、リポジトリの索引作成機能によるものだと説明しました。この機能は、セッションの復元、版の巻き戻し、Repo Wikiの機能を支えます。Zhipuは、Wikiの生成の段階が送信を引き起こし得たと述べました。
| Zhipuの約束 | 内容 |
|---|---|
| データの保持 | Wikiページの生成後、送られたデータは破棄され、保存しない |
| 既定の設定 | 公開初期の段階では、この機能が既定で有効だった |
| コード | ZCodeのコードベースを公開する |
| 監査 | 第三者の評価者を招き、システムの動作を確認してもらう |
| 補償 | 全利用者に週次の利用枠の追加リセットを提供 |
両者の説明は完全には一致せず、その差こそが要点です。分析は、サインイン中の取得と送信、そして止まらなかった設定を描いています。Zhipuは、Wikiページの生成に結び付いた狭い経路と、その後の削除を描いています。どちらが実際に配布された製品と合うのかは、約束された第三者の監査だけが決められます。
これが開発者にとって意味すること
現在のファイルだけでなく、リポジトリ自体を機微な資産として扱ってください。自分の履歴に対してgit log -pを実行し、完全な複製が何をさらすかを見てください。古い.envファイル、社内のホスト名、追加して戻したデータベースのダンプ、未発表の製品名が入ったブランチ名。すべてそこにあります。
ツールが何を約束するかより先に、何を送っているかを確かめてください。通信の観察と、ツール自身のキャッシュディレクトリを見ることのほうが、プライバシーポリシーより早く答えを出します。ある設定がテレメトリを切ると主張するなら、通信で検証してください。ここではその主張が成り立ちませんでした。
規制対象のコードや受託コードでは、取得の経路を自分で確認できる、あるいはファイルシステムの側で止められるツールを選んでください。チェックポイントのディレクトリを読み取り専用にするのは粗い手ですが、自分で確かめられます。Zhipuが約束したソースコードの公開は、この種の主張を誰でも検証できる形にしたものです。
出典
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